お疲れ様です。糸田矢 豆(@mameshitaya)です。
突然ですが、多重債務でお困りのサラリーマンはいませんか?
接待費や交遊費、ギャンブルや家族サービスのための出費など、理由はさまざまありますが「ちょっとちょっと」と借りたつもりが膨らみに膨らんだカードローン。
借りては返し、借りては返しを繰り返して、気が付いたら毎月の返済も利息だけ払っているような状態に…
奥さんに内緒で頑張っている方もいるかと思います。
そんな「もう限界だ!こんな生活嫌だ!」と苦しい思いをしている同士には『おまとめローン』をおすすめしたい。
今日はそんな話。
おまとめローンとは?
おまとめローンとは、読んで字のごとく『他社の借り入れを一本化するために作られた金融商品』です。
さまざまな銀行や消費者金融で、おまとめ目的専用のローンやおまとめ利用可能なカードローンが用意されています。
おまとめローンのメリット
おい、こら、豆。おすすめするからには理由があるんだろうな?ということで、おまとめローンのメリットをご紹介します。
(1)月々の返済額が減る可能性がある。
おまとめローンを利用すると月々の返済額が減る可能性があります。
例えば、5社から借り入れがあったとして、返済額が1社あたり20,000円だとすると、毎月10万円ものお金が無条件で無くなっていきます。いくら1社あたりの返済額が少なくても“多重”になると月々の返済額は馬鹿になりません。
それでも、新しく借り入れを起こさなければいずれは全額返済することも可能です。ですが、大抵は生活費が足りずに返した端から借りてしまい、毎月利息だけを払っているような状況になっている方が多いと思います。
それを1社におまとめすることで、月々の返済額を減らそうという考え方です。月々の返済額が減ると、物理的にも精神的にもかなり余裕が生まれます。
注意すべきは、利用するおまとめローンの種類によっては返済回数(返済期間)の関係で月々の返済額が増額する可能性があることです。
利用を検討する場合は、必ずその商品の総返済回数を確認して事前にシミュレーションをしましょう。
シミュレーションは、金融機関などのホームページに設けられていることもありますし、「おまとめローン シミュレーション」などと検索すると専門サイトが出てきますのでご活用ください。
(2)利率が下がる可能性がある。
おまとめローンを利用すると利率が下がる可能性があります。
大抵の銀行や消費者金融は、借り入れ金額によって利率が下がっていきます。
数社から高い利率で借り続けるより、おまとめして1社あたりの借り入れ金額を増やした方が相対的にお得なわけです。
また、おまとめ目的専用ローンは、カードローンに比べて利率が低く設定されていることが多いです。
ローンの返済はどうしても長期間の戦いになってしまうので、少しでも総返済金額を減らせるようにすることも完済への近道だと思います。
注意すべきは、利率ばかりに目を奪われて総返済回数(返済期間)が短い商品を選ばないようにすること。
(1)にもあるように、月々の返済額が今以上になってしまってはおまとめローンの意味がありません。(潤沢な余裕資金のある方ならば全く問題ありませんが、そんな人はそもそも多重債務者やってません。)
(3)返済計画を立てやすい。
おまとめローンは返済計画が立てやすくなります。
それは至極当然のことで、数社からバラバラに借り続けるよりもおまとめした方が総返済額が明確になるからです。
また、総返済額が明確になると完済へのモチベーションも上がります。
おまとめローンのデメリット
何にでもメリットがあればデメリットもあるもの。おまとめローンのデメリットは何でしょうか。
(1)新たな借り入れを起こせなくなる場合がある。
おまとめローンを利用すると新たな借り入れを起こせなくなる場合があります。
厳密に言えば、おまとめローンの貸し出し条件で他社のカードローンの解約を求められない場合、すでに契約済みの会社であれば極度額が丸々空くことで新たな借り入れが可能です。他社の解約を求められるかは金融機関次第でしょうか。
他社のカードローンの解約が必要な場合、現在は総量規制があるため新規契約の審査に通らない可能性が高いです。
もちろん、おまとめ目的専用ローンを利用した場合、大抵は当座貸越ではなく証書貸付でしょうから、その金融機関に対しては返済するのみです。
ただし、そもそもこれ以上借りないためのおまとめローンなので、「新たな借り入れを起こせるか否か」という考え方自体が危険なわけですが。次はおまとめじゃ済まなくなります。気を付けましょう。
新たな借り入れを起こせなくなることで生活費が捻出できない方は、そもそもおまとめローンではなく自己破産や任意整理を視野に入れなければなりません。
(2)新たな借り入れを起こせてしまう。
(1)の逆です。
おまとめ目的の借り入れが可能なカードローンを利用して債務を一本化をした場合、始めは極度額いっぱいで新たな借り入れができないものの、数ヶ月も返済すればある程度の枠が空いて新たな借り入れができてしまいます。
彼らも商売ですから、「返済されて、はい終わり。」というわけにはいかないのです。
また、(1)のとおり、おまとめローンの貸し出し条件で他社のカードローンの解約を求められない場合、すでに契約済みの会社であれば極度額が丸々空くので新たな借り入れが可能となってしまいます。
こうなってしまっては元の木阿弥、南無阿弥陀仏です。本当に気を付けましょう。
おまとめローンの注意点
デメリット(2)とも関係しますが、もし多重債務になった原因がギャンブルにある場合、まずすべきことは適切な治療です。
ギャンブル依存症の方がおまとめローンを利用し、他社の借り入れ枠が空いてしまったら…言わずもがなですね。
おまとめローンの利用の検討と同時か、あるいは事前に、自身の状況を見つめ直す必要があります。
実は私もおまとめしました。
何を隠そう、私、糸田矢豆もおまとめしたクチです。
「来月、確実に飛ぶ」というところまで追い込まれて、ようやく自身の生活や現状と真っ正面から向き合いまして。
地方銀行のおまとめ専用ローンの審査が何とか通り、その結果、月々の返済額は約半分になり、利率は2.2~5.2%ほど下がりました。
それで何が変わったかというと、精神的にめちゃくちゃ楽になった。
生活が苦しいのは変わりません。しかしながら、久々に「生きている」という感覚が戻った気がしましたね。ちょっと前までWalking Deadでしたから。
だからこそ“同士”には同じ気持ちを味わってほしいなと。
まとめ
サラリーマンの強みは『安定収入』です。
返済の遅延や滞納がなければ、きっとおまとめローンを利用できる銀行や消費者金融が見つかるはずです。
事前に月々の生活費や返済可能額をシミュレーションして、より良い借り換えができることを祈ってます。
以上、糸田矢豆でした。お疲れ様でした。